ホーム » 老健で働く看護師が直面する問題と解決のためのアドバイス

老健で働く看護師が直面する問題と解決のためのアドバイス

老健で看護師が直面する問題の1つは、入居者の入れ替わりが多いので、落ち着いたケアができないということです。

老健は、原則として3ヶ月しか入居できず、状況を考慮されて長期で入居できたとしても1年ほどです。それで、入居者が変わる度に対応に追われるという慌ただしさがあります。また、短期間だけの入居なので、入居者とじっくりかかわることを望む看護師にとっては、物足りなさを感じるかもしれません。

老健は、在宅復帰を支援する施設だということを忘れないでいると、入居者の入れ替わりの早さにも対処しやすくなります。短期間ではあっても、在宅復帰という目標を達成するのに貢献できたと考えるなら、充実感を味わうことができるでしょう。

老健で働く看護師がストレスと感じる別の問題は、老健は、常勤医師の当直が義務付けがないので、医師が不在で自分1人だけの時に、入居者の症状が急変しても、すぐに対応できないということです。この問題を解決するために、特定看護師の資格を取るという方法もあります。特定看護師は、医師が到着するのを待たなくても、特定の医療処置を行い、タイムリーに入居者のケアができます。

特定看護師の研修に出願できるのは、通算5年以上の実務経験がある看護師です。研修では、時々実習がありますが、e-learningで学べるので、働きながらでも資格を取得することが可能です。

複数の職種の人たちと働くため、考え方の違いから、トラブルになるという問題もあります。トラブルを防ぐには、相手の職種に対する理解を深めることや、リスペクトする気持ちが必要です。日ごろから、コミュニケーションを図ることも心がけましょう。